オーガニックコットンは育て方が違う
出産祝いのギフト選びの際、オーガニックコットンという表示を目にする機会が多くなりますが、オーガニックコットンと聞くと、「良く知らないけど、なんとなく良さそう」というイメージを持つ人も少なくありません。
オーガニックコットンと通常のコットンでは、コットンの「育て方」に大きな差があります。
通常のコットンは大量に農薬を使用しますが、オーガニックコットンの場合、できるだけ農薬を使用しない有機栽培で育てます。
オーガニックコットンも、通常のコットンも、元は同じ植物である「綿」から作られるフワフワした繊維素材です。
どちらも形、色に特に違いはなく、素材としての機能や特徴に大きく異なる点はありません。
育てる品種、地域も同じなら、見た目も変わりがないように見えるオーガニックコットンと通常のコットンですが、育て方が違うことで、その存在意義は大きく異なってきます。
薬剤に頼らないオーガニックコットン
通常のコットンは、農薬の使用量が最も多い作物の1つとしても知られており、育てる際に殺虫剤、落葉剤のような農薬や化学肥料を大量に使います。
世界中で様々な製品に利用される安価なコットン原料は、効率よく生産することが求められ、多くの薬剤が使用されているのです。
その為に、環境汚染の大きな原因としても問題になってきています。
オーガニックコットンの最大の特徴は、環境にやさしい育て方であるということになります。
3年以上化学薬剤を使用しない畑で、農薬や化学肥料を使用しないで育てられ、畑の肥料には土に野菜のくずや牛の糞等を混ぜた堆肥が用いられます。
また、綿花が自然に枯れるのをじっくり待って収穫されますので、オーガニックコットンは、人の手と知恵と、自然の力を借りながら、たくさんの愛情と手間ひまをかけて、丁寧に育てられます。
加工方法の違い
よく、オーガニックコットンは肌触りがやさしい、自然な風合いがいいと言われますが、これは育て方ではなく、加工方法の違いによるものです。
通常のコットンは、漂白剤や化学染料をたくさん使用しますが、オーガニックコットンは、仕立て上がりまで化学処理を行わずに、あるがままの素材の良さを残して製品に反映させています。
肌触りがやさしい理由は、オーガニックコットンの天然の油分が残っていて、洗濯しても繊維の弾力性がある為と考えられます。
また、漂白をしていない為に、コットン本来の自然な生成りの色合いを楽しむことができるのもオーガニックコットンの特徴と言えます。
オーガニックコットン製のギフト商品
オーガニックコットンで作られた製品には、パジャマやタオル、ベビー肌着、前掛け、帽子、ガーゼ、おむつ、ストール、甚平、靴下、おもちゃにいたるまでいろいろなギフトがあります。
赤ちゃんのやわらかく繊細なお肌をやさしく包んでくれるオーガニックコットンの出産祝いはたいへんお勧めです。