内祝いの由来
「内祝い」は元々、結婚、出産、入学、卒業、就職、新築、改築といったお祝いごとがあったときに、親戚や友人、知人に配る贈り物のことで、お祝い事の御裾分けという意味合いが強いものでした。
家の慶事について、周囲の人々に知ってもらい、喜びを分かち合いたいというコミュニケーションの一つと解釈してよいでしょう。
前述した個人的なお祝い以外にも企業の「〇周年記念」とか「改装記念」ということで、内祝いの品を配るということもあります。
しかし、最近は「内祝い」といいますと、お返しの意味合いが強く元々の由来を知らないという人が多いものですから、いきなり品物が贈られると驚かれてしまうかもしれません。
最近の内祝いの傾向
最近は頂いたお祝いのお返しとして、そのお祝いの金額の半分から三分の一程度のものを渡すというのが一般的です。
洗剤や石鹸、日持ちするお菓子等が人気ですが、カタログギフトで贈られる側の人が好きな物を選べるというものも人気が出ています。
いずれにしましても、お祝いを頂いてから余り日にちを空けずに贈った方が良いでしょう。
但し、その地方によってはタブーとされるもの、逆に贈るべきとされるものがありますので、事前に確認しておくと混乱を避けることが出来ます。
それから、人によっては「お返しなしで。」ということでお祝いを渡す場合もありますので、そういった時は訪問する際に手土産を持参したり、お礼状を書いたりして感謝の気持ちを伝えましょう。
内祝いの品にはどんなものがあるか
昔から日本では、お赤飯や紅白まんじゅうといった、幸福を願う色彩豊かな食品が内祝いとして選ばれてきました。しかし、現代では、ライフスタイルの多様性に対応した幅広い商品が内祝いの選択肢として人気を博しています。
例えば、日常生活で使える石鹸・洗剤やタオルといった実用的な日用品は、使うたびに感謝の気持ちを思い起こさせてくれます。また、食料品もよく選ばれますが、特に日持ちのするスイーツは、手土産や贈り物としてもぴったりです。感謝の気持ちを込めたメッセージが刻印された商品もあり、心を込めて贈る内祝いの品として最適です。
コーヒー好きには、個包装されたドリップコーヒーギフトが喜ばれます。本格的なコーヒーがお家で手軽に楽しめ、挽きたての香りと味わいを楽しむことができます。
以上のような選択肢は一例であり、贈る相手の好みやライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。他にも、多種多様な内祝いの商品がありますので、贈り物を選ぶ際には色々と比較してみると良いでしょう。