あじさいを贈ろう

あじさいの花言葉

「母の日にはカーネーション」という強いイメージがありましたが、最近では母の日に贈る花として「あじさい」を贈る人が増えています。
花を贈る際には、見た目はもちろん、花言葉も知っておくようにしましょう。

あじさいには多くの花言葉があり、あじさい全体の花言葉は「移り気」「浮気」「無常」となっていますが、これは、あじさいの花の色が土壌の質や時期によって変化することが由来とされています。
また、小さな花が集まったあじさいの姿から、「仲良し」「家族団らん」という花言葉も存在しており、いいイメージと、マイナスのイメージを合わせ持っていることになります。

あじさいは、色毎にも花言葉があり、青色は「辛抱強い愛情」「知的」、ピンク色は「元気な女性」、白色は「寛容」となります。
母の日の贈り物には、ピンク色のあじさいに人気があるようです。
花言葉も母の日にふさわしいぴったりな言葉と言えるでしょう。

あじさいの種類は大きく2つ

あじさいの原産国は日本で、現在は50以上もの品種があると言われています。
あじさいの種類は大きく2つに分類でき、「ガクアジサイ」と「ハイドランジア」になります。
ハイドランジアは西洋アジサイとも呼ばれ、一般的によく見かけるあじさいの多くはハイドランジアであり、これは日本の固有種だったガクアジサイを西洋で品種改良され、日本に逆輸入されてきた品種となります。

ガクアジサイは両性花の周りに華やかな装飾花が咲き、ハイドランジアは、手鞠のように装飾花が丸く固まって咲くのが特徴となります。

あじさいの色はなぜ変わる?

あじさいの花は、土のpH(酸性度)によって変わると聞いたことがあると思います。
あじさいは、アントシアニンという色素によって、酸性の土壌の場合は青い花を、中性からアルカリ性の土壌だとピンクの花を咲かせます。
日本の土壌はやや酸性の質がある為、青や紫色のあじさいが多く見ることができます。
根ざす環境によって色が変化するという特徴も、あじさいの魅力の1つとなっています。

あじさいの花はどれ?

あじさいの花はどの部分を指すのでしょうか。
多くの方が、大きな花弁の部分と答えると思いますが、実際には、大きな花弁と思われている部分は花弁ではなく、花弁を支える「がく片」の部分となります。
がく片は、装飾花や中性花と呼ばれ、本来のあじさいの「花」とは、がく片の奥にある、小さく色づいた部分のことを指しています。

「ガクアジサイ」は、密集した花の周りを、がく片が覆うように広がっており、その外見は、丸い形ではなく平たい形が特徴です。
一方、「ハイドランジア」は、そのほとんどの部分が装飾花であり、日本人がイメージするあじさいそのものの丸い形をしています。