お中元の相場について

お中元の相場は贈る相手によって変わる

潤滑な社会生活を送っていく上で、お中元やお歳暮は欠かせないものです。
親戚や遠縁はもちろんのことですが、会社の上司などにもお中元・お歳暮は必ず送らなければいけません。
お中元というのは、そもそも日頃お世話になっていることに対する感謝の意を表し、相手の健康を祈るという意味合いがありますのでそれほど高価な品物を贈る必要はありません。

お中元の相場は通常で3,000円から5,000円と言われており、知人や友人などに送る場合には相手に負担をかけないような範囲の金額の品物を贈ることが大切です。
会社の上司、取引先に対しては、5,000円程度の品物を選べばまず間違いないでしょう。
あまり高価なものを贈ってしまうと賄賂と受け取られるリスクもあり、会社によっては取引先へのお中元・お歳暮を禁止しているところもあります。

お中元にお返しは必要?

誰かからお中元をいただいた時に、はたと困ってしまうのが「お中元にお返しは必要かどうか」ということです。
元来お中元は目下の人が目上の人に贈るものであるため、お中元のお返しというものは基本的にありません。
ただ、感謝の気持ちを伝えるためのお礼状を出すのはマナーに適っていますので、お中元をいただいたら3日以内にお礼状を出しておくようにしましょう。

どうしてもお返しをしたいと言うのであれば、いただいたお中元の半額ぐらいの品物をお返しとして送るのがマナーです。
お返しではなくてお中元として贈るのであれば、もらったお中元と同額程度の品物を選ぶといいでしょう。

お中元を贈る際のマナー

お中元にどんな品を選んだら良いかわからないから商品券やギフトカードを贈るという人がいますが、お中元は目下の人が目上の人に贈るという性質上、商品券や金券を贈るのはどちらかと言うと失礼にあたります。
商品券以外にもお中元としてふさわしくない物品がいくつかありますので、品物を選ぶ際には注意したいものです。

例えばお中元として衣類を贈ると、「みすぼらしい格好していると思われている」と思われかねませんので、やめておいた方が無難です。
また、ハンカチは漢字で書くと「手巾」で、「てきれ(手切れ)」とも読めるため、お中元では送ってはならないとされています。
靴やスリッパなどの履物あるいはマットには「踏みつける」という意味合いがありますので、お中元で贈るのは慎むようにしたいものです。

お中元は古くからある習慣なだけに、細かいしきたりがいろいろとあります。
せっかく贈ったのに逆に失礼になってしまった、ということにならないように、デパートの店員さんなどとよく相談してふさわしい贈り物を選ぶことが大切です。