クリスマスの意味を理解しよう
クリスマスは日本でも一般的なお祝いの日となっていますが、その意味をきちんと理解している人は少ないです。
クリスマスといえばサンタクロースやトナカイ、ツリー、ケーキなどを思い浮かべると思いますが、本当のクリスマスは「イエス・キリスト」の誕生を祝う日なのです。
イエス・キリストとは、有名な宗教であるキリスト教の教祖です。
日本では古くから仏教が信仰されており、クリスマスは1500年代に入ってから始まったとされています。
歴史の教科書にも登場する「フランシスコ・ザビエル」という人物が当時、キリスト教を信仰する人たちを集めてミサを行いました。
ミサとは礼拝のことです。
しかし1600年代に入ると、当時の幕府はキリスト教を禁止するようになりました。
その後キリスト教は日本で広まらなくなってしまいましたが、明治時代に入り、再度キリスト教が解禁されるようになりました。
明治時代に、クリスマスが一般的なものになった
明治時代に入り、新たに登場したのが「クリスマスツリー」です。
お店にツリーが大々的に展示され、これが世の中の人の間で大きな話題となりました。
そこから今でも行われているクリスマス商戦が始まり、さまざまな商品が買われるようになりました。
大正時代になると、クリスマスはさらに盛り上がるようになりました。
食事会を開催する人が現れたり、クリスマスを題材にした映画が上映されたりして、日本人にもクリスマスが知れ渡りました。
ただ、順調に思えたクリスマスブームですが、昭和の時代に入ると途絶えることになります。
そのきっかけが、「第二次世界大戦」です。
戦争とともにクリスマスの御祝いムードは沈静化してしまったのです。
終戦後、再びクリスマスが盛り上がりを見せる
戦後、日本は復興し、高度経済成長期と呼ばれる大きな発展を遂げる時代に突入しました。
この頃はバブル時代とも言われ、クリスマスも再び活気を取り戻すようになりました。
クリスマスは年末も近いことから年を追うごとに盛り上がりを見せ、現在の私達の生活にしっかりと溶け込んでいるのです。
クリスマスにはケーキを食べる風習がありますが、これは実は、キリスト教の習わしではありません。
日本のお菓子メーカーはクリスマス商戦に合わせて、お祝い用の「クリスマスケーキ」を作って販売するようになりました。
これが多くの人にヒットして、「クリスマスにはケーキを食べよう」という考えが広まるようになったのです。
そして現在までこの風習は消えずに続いているのです。
実際アメリカでは、クリスマスにケーキを食べる文化がありません。
ケーキよりも七面鳥のほうが重視され、ケーキではなくクッキーなどを食べるのが一般的となっています。
クリスマスについては、上のページも読んでみてください。